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2008年11月

オットーの戦場はベッド! ~ケイトリン掃討作戦~

オットーがベッドに入ると、ソコは戦場と化す。とくに徹夜明けで、「あ~!48時間ぶりに寝られるよ~」なんて感激しているときは、アッチコッチ地雷だらけである。もともと眠りの浅いケイトリンは、ウトウトしたまま恐怖に耐えなくてはならないのだ。

【最初の20分】:死んだように大人しく眠るオットー。メタボくんなので、“本当に死んじゃってるかもしれない”と心配になる。腹を確認すると丸い山がボワンボワン上下しているので、安心して寝返りを打つケイトリン。オットーも、ベッドに入って初めて寝返りを打つ。そろそろ、作戦開始である。

【20分~40分後】:オットー、激しく寝言を言う。「モジャモジャモジャ」みたいな音を発しながらしゃべる。何を言ってるか知りたくて耳が冴えてしまうが、まず聞き取れない。「オットー、大丈夫?」と声をかけると、「ウー」と返答あり。

オットー、布団を抱えてローリング作戦開始。陣地拡大を図り、4分の3を奪取する。ケイトリンはオットーに背を向けて、ベッドから落とされないように防御体勢をとる。布団の奪還は失敗。亀さんのように丸くなり、羽毛の片寄った薄い端っコにかじりつくしかない。

【40分~1時間】:オットー、イビキ攻撃開始。バリエーションは3つ。割とノーマルな「ズビー、ズビー」の騒音作戦もあるが、あとの2つには何とも言えない威力がある。まず、毒ガス作戦。口をブウッと膨らませて、「プスー」と息を吹きかけるのである。ウトウトしていても、すんごい臭いで一気に覚醒(…寝る前に牛乳飲んでたナ)。

次は心理作戦。「グググッ」と音を出した後、急にシーンとするのである。今まで騒音と毒ガスに悩まされていたので、“おや?”とひっかかって目が覚める。再び息をしているか心配になるから、体を揺らすと「スウーッ」と音を出すので安心する。“でもコレ、睡眠時無呼吸なのでは?”と疑い、ちょっと眠れなくなる。

本格的な眠気がやってくるまで、オットーの攻撃に勝つ方法はナイということだ。このほかにも、ランダムにエルボーを喰らわせたり、抱き枕の長助(http://otto-katelyn.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_f5d9.html)と間違えて、腰にタックルしてきたり…熟睡なぞ、できないのである。

最後に、ついこの間落とされた「お笑い爆弾」を紹介しておこう。いつも通りのイビキとローリングの相乗作戦に加え、腰を抱え込まれたとき、ケイトリンはクタクタだった。何とか振りほどこうともがくと、急に目を開けたオットーは言った。「ボ~ジョレ~!」。

ものすごく人を小馬鹿した、おふざけトーンだったので大笑いしてしまったが、本人は何にも覚えていないらしい。毎夜繰り広げられるオットーの攻撃は迷惑千万だが、「お笑い爆弾」にはちょっと期待してしまう、今日この頃なのである。

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見つかった財布、でもなぜ警察署に…。

めったに行かない公共機関って、必要なとき、なぜか自分の家から遠くにあるのに気づくのである。中野警察署もそうで、自転車で15分かかった。山手通りはいつも工事中だし、案外起伏が激しいし、イヤんなっちゃう道のりである。

警察署に来るのは2度目だけど、前回も今回も感じたのは“視線”である。お巡りさんたちから、舐めるように見られるのである。普通なら、コッチが見返すと視線を外すモンだけど、そうじゃない。見返してもまだ少し、顔に視線を置いてから、スッと立ち去る。職業的クセだと思いたいけど、ちょっと違和感が感じられ…女として、イヤな気持ちにさせられるのである。

遺失物係りは、髪の薄い丸っこいオジさんで、朴訥な駐在さんタイプだった。「お待たせしました。所持金は7千500円でよろしいですね?」。3000円って申告してたけど、そんなに入ってたんだ。「中を確認してもらえますか?」。ひと目では何にも変わりがなさそうだから、よく見ようとすると、制された

「ま、大丈夫でしょ。全部、あるでしょ」、「? どこで見つかったんですか?」、「ケイトリンさんが買い物されたスーパーです」、「じゃあ、そこの買い物客の方が届けて下さったと?」、「いや、店長さんが届けてくれたんです」。

おかしい! おっかしい!! 1度は電話で、2度目は事務所に足を運んで問い合わせたのに、なぜか。しかも事務所の人は、「16日以降の落とし物は、1件もコチラに届いてないんです」って申し訳なさそうに答えていたのだ…。

不審な顔をするケイトリンに気づいて、お巡りさんが説明する。「ホラ、今は物騒でしょ。財布がなくなったって言われただけじゃ、本人かどうか分からなくて、安心して返せないんですよ。でも、あなたが2度も問い合わせたから、店長さんがコチラに『財布を落としたっていう届け出はありますか?』って確認してきたんです。あなたが警察に届け出されていたんで、店長さんも安心して持ってきて下さったというコトなんです」。

“なるほど…”。一応、納得してお礼を行って出てきたが、この話、どうなんだろう…。財布のなかには、写真入りの住基カードが入っていた。住所も生年月日も分かるのだ。ケイトリンがスーパーに問い合わせした際、なぜ名前と顔の確認くらいしてくれなかったんだろう。心配ならばその後、本人確認の書類でも持ってこさせればいいことなのに…。

2度も問い合わせたのに、なんでこんなコトになったんだろう”…見つかって嬉しいし、人の善意をありがたく感じるけれども、モヤモヤ感は拭い切れない。暗い世相のせいなのか、店長さんが慎重なのか…ウ~ン。どう思います? アナタなら。

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「祝!100話達成」~なのに、財布紛失事件!?

2月から始めたこのブログも、おかげさまで100話に到達しました。読んでくださる皆様には、本当に感謝しています。これからのオットー&ケイトリンにも、ヨロシクおつき合い下さいネ。

さてっ、景気のイイ話で101話を始めたいトコロだけど、やっぱりコレは書かねばなるまい。ケイトリンはお財布を失くしてしまい、週の後半はてんやわんやなのデシタ。コトの起こりは木曜日、財布のヒモも引き締まる給料日前なので、ギリギリまでお買い物にいかなかったのが、イケナかった。

野菜も果物もお肉も酒もソコをつき、ナンモカンモ必要な状況でスーパーに行くと、大変なコトになる。ケイトリンはテンションが上がりっぱなしになり、お得な品物をどんどんカゴにほうり込んでいた。レジを済ませて、いざエコバックに入れる段になると、どんなにギュウギュウに詰めても、玉子だけがどうしても入らない。

たいてい、感覚でエコバックに入る分量ジャストで買い物できるモンなんだが、この日は失敗したのである。仕方がないので、玉子のパックだけ片手に持ち、イビツな満杯エコバックを自転車のカゴに乗せ、帰って来た。

“オットーは朝まで帰ってこれないし、1人で水炊きでもやりますか”…キッチンドランカーなケイトリンは、焼酎のお湯割りをクピクピしつつ鍋を用意、大好きなミステリーチャンネルの「マクベス巡査」(ロバート・カーライル主演でスコットランド・ドラマの名作!)を観ながら、コタツで酔いつぶれて眠ってしまった

オットーがいないと芯からだらしなくなるので、こんなコトは日常茶飯事である。そしてこんなだから、財布の有無なんて全然確認してなかった。翌日、今度はボージョレー解禁に浮かれて買い物に出るとき、ようやく気づいたのである…“アレ、財布ないよ?”。

ケイトリンは、気がそぞろになりやすい。飲んでないのにカバンごと置き忘れるくらい、吹っ飛んでしまう。これまでいろんな大切なモノを失ってきたが、実は財布だけは小学生の頃に一度失くしたきりで、財布を忘れない自信だけはあったのだ。(言い換えれば、財布を忘れない自信“しかない”ってコトでもあるが)。

“したがって絶対、家にあるハズ”…根気よく探したが、ナイ。それこそゴミ箱のなかまで探したけれども、ナイ。オットーに電話する。「お財布がないんだよお」、「よく探したの?」、「モチロンだよ」。「傘立てとか下駄箱のなかとかは?」(オットーはケイトリンの突飛な部分をよく知っている)、「ソコも探した」。「ウ~ン。オレ、カード止めたくないんだよね」…ポイントマニアにしてみれば、カードの停止は致命傷なのだ。

スーパーに問い合わせても落し物はなかったというので、ボージョレーを買いがてら(それでも飲みたい執念に乾杯!)、また同じ道をたどることにした。“まず、交番に届け出しよう”…親切なお巡りさんが対応してくれたけれども、結果はバツ。スーパーまでの道のりをキョロキョロしながら探すが、夜目で牛乳パックを白い財布と間違えてドキンとしてしまったときは、情けなかった。

さすがに落ちこんで、ボージョレーのいちばん安いヤツを買って、トボトボ帰っていると…こんなときに限って、久々の知り合いからの電話が鳴った。「飲みにこんか~?」のお誘いだ。こういうとき、「神様のおぼしめし。気分を切り替えろってコトだよ!」って行っちゃうか、「今日は謙虚にしといたほうがイイんじゃないの?家の中をもっと探したら?」って自制するか…タイプが分かれるトコロだろう。ケイトリンは、やっぱり飲みに行っちゃうタイプで、楽しく騒いで帰ってきた。

翌日、ちょい二日酔いのまま、オットーとスープを飲んでいると、見知らぬ番号から着信があった。ライターという職業柄、いろんな人に名刺を渡しているので、こういう場合はドキドキしてしまう。「はい?」、「中野警察署ですが、お財布、こちらに届け出がありましたよ」、「ホントですか!?」。詳しくは分からないけど、住基カードとか大事なものは残っている感じなので、とにかくホッとする。

「良かった~! 財布、見つかったってサ!」…喜びを分かち合おうとするが、オットーはとっても冷静である。そして、言った。「本当に財布、落としてたんだね。それが信じられない。あんなにデッカイ財布、落として気づかないなんて、分ッかんないなあ~!」、「荷物が多すぎて、どっかからこぼれ落ちちゃったんだよ。自転車だったし」、「ま、イイでしょう。コレは、キミのご両親に話させてもらいますから」。

“財布を落として気づかないバカがいるなんて”…衝撃の受けっぷりが素直で、非常にムカつく。そして、日頃やり込められているうさ晴らしをしてやろうという魂胆が、非常にせせこましい。でもこの場合は選択肢がナイ。自制心を働かせて言うことにした。「忙しいところ、ご迷惑をかけました。いろいろとありがとう」…そう、やっぱり感謝は大切です…。

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ビタミン摂取じゃない、ボタ柿の郷愁

大量に酒を飲んだ次の日は、果物が食べたくなる。喉が渇くのはモチロンだけど、冷たいお茶をある程度飲むと、あとは柑橘系が欲しくてたまらなくなるのだ。夜中に目が覚め、果物カゴにミカンが転がっていると、皮をむくのももどかしくムサボリ食ってしまう。

浅い眠りのなかで、オレンジジュースをゴクゴク飲み干している夢をみることもあって…いつからだろう。昔はこんなコトはなかったが、アルコールはビタミンCを排出してしまうというから、そのせいなのかもしれない。

さて、飲み会続きで、体が欲するままに果物を買っているここ最近、リンゴや柿、ミカンやイチジクがたまらなく美味しくて…オットーにも強制することにした。「ヤダよ。オレ、果物嫌い」、「何言ってんの! 柿4つ(1個を8等分するから、ちょうど半分)は食べなさい!」、「お腹いっぱいなんだよ」。

“無理したくない”と悟りきった顔をしているのが憎たらしい。「そんなデッカイお腹して、あと1、2つが食べられないワケ、ないでしょっ」、「ヤダね。オレ、大人だから」、「肉は絶対に断らないくせに、なんで果物は断るの! それが大人かい?!」、「分かったよー。食えばイインデショ、食えば」…オットーが根負けするまで、これが続く。

ケイトリンの実家では、よく果物を食べる。ミカンは箱買いだったし、冬になればリンゴの大箱がいくつも送られてきたから、根気よく春まで食べ続けた。マズいとか美味いとかじゃなくて、普通に毎日食べるものだったのだ。

オットーのパパ&ママも果物好きで、「道の駅で買ったグレープフルーツが美味しいから、持ってきたわ」なんてコトがあるくらいで、なぜオットーが果物嫌いか不思議である。(詳しくは、2月の記事「「とちおとめ」万歳!」を読んでね☆)。

苦手克服を狙ったワケでもないが、秋の果物の連続攻撃に、オットーは妥協点を見出したらしい。最近は嫌いなりに“この果物なら、許してやってもイイ”というフトコロの深さを見せるようになったのである。「そうね、柿ならイイ。甘いから。ミカン、最悪」、「リンゴってこんなにたくさん種類があるんだ。まあ、いいよ」。

食事と一緒にむいた果物を山盛りにして並べておくと、自分からポイポイ口に放り込むようになったのは嬉しかった。「間違えた!」って大声で言うもんだから何かと思えば、「4つ食べろと言われたのに、6つ食べてしまった」なんて照れ臭いミスもあったりして、果物好きに近づいた気さえするのである。

コトに柿について、オットーの舌はうるさくなった。「カリカリしたのがいい。グチャッとしたのは好みじゃない」。これにはケイトリンも一部同感、あんまりカリカリだとニンジンみたいで味気ないが、グジュグジュになり過ぎるとジャムを舐めているような感じ…皮をむいてウッカリすると、チュルンと滑ってしまうくらいの熟し方が好みである。

鹿児島の片田舎で見た、ある光景が忘れられない。仕事で長期滞在していたケイトリンは、スーパーのタイムセールに行き合わせた。半額の刺身に群がる奥さんたちとは別に、お婆さんたちがたむろしている一角があった。

20個近く詰められた柿をケース売りしているところだった。全部潰れかけて朱色に変わったボタ柿で、いわゆる“おつとめ品”である。若い客はひとりもいなくて、お婆さんばかりが奪い合うようにして2、3ケースと持って行く。“あんなに食べ切れるんだろうか”…心配になるくらい、大量だった。

冬の夜、ケイトリンのママが教えてくれたのを思い出す。「柿はボタボタに熟しきったのが美味しいのよ。ちょっと穴を開けてチュウチュウ吸うんだよ。ホラ、うんと甘いでしょ」。甘いことは甘いけど、食べにくいしベタつくのがイヤで、結局はママがひとりで食べていた。「勿体ないね。昔は甘いものがなかったから、こういうのはご馳走だったんだよ」。

鹿児島のお婆さんたちもそんな気持ちで、やるせなくて買っていたのかもしれない。ママと同じようにひとりボタ柿に口を当てる姿を想像すると、何だかたまらない気分になってしまう。ビタミン摂取だとか、品種はコレが好みだとか…水菓子と言われ愛された時代を思えば、果物は随分つまらない扱いを受けるようになった気がしてくる

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人生のアクシデント!?…ケイトリン、講演を依頼される

“大好きな人から、突然別れを告げられる。浮気などしていないのに、難癖をつけられ、一切こちらの話は聞いてくれない。呆れ果てて絶望し、ようやく吹っ切れそうになった1年後…急に何事もなかったかのように、彼から電話がかかってくる”。

コレは、今のケイトリンの状況である。ただし、恋愛ではなくお仕事の話で、まったくこんな感じなのである。ここ数年、ライターとしてある分野の原稿を書いていたケイトリンは、この事件がきっかけでナンモカンモ嫌になってしまい、その分野を捨てようと思っていたのだ。

が、しかし!…“来年から、新しいコトに挑戦すっかナ~”と心穏やかになった今になって、トンデモナイお仕事が舞いこんできたのである。150人のその方面の見識者の前で、講演をして欲しいという依頼である。“よっぽど人がいないんだね”…自分でツッコミを入れてしまいそうになった。

依頼者がまた楽観的というか大胆というか、こんなである。最初は留守電:「3月の技術研究会の講演、ケイトリンさんに決まりましたので、ヨロシクお願いします」。(おい、待て。コッチは承諾してないよ

2回目はトーク:「ケイトリンさんの原稿を読んでですね、あんなんでイイんですよ。面白いじゃないですか。その研究大会で私は発言力を持ってるんで、ケイトリンさんを強力にプッシュしたんですよ」。

あんなんでイイと言われた原稿を書くケイトリン…それを推す依頼者は、ブルーカラーが多い業界のなかで、学歴を誇っている人だ。研究会における自分の立場の強さを誇示したい感じが、アリアリと伝わってきた。なぜ自分が推されたか理解しきれないケイトリンは問うた。

「ご存知だと思いますが、アタシは講演経験ないですよ?」、「なんで?そうだったですっけ?」、「そうなんですッ。アタシはライターなんですッ」、「ライター…シュッ、ライターですね。フッフッフッフ」。皆さん、お分かりだろうか? 文章を書くライターと火をつけるライターとをかけて、依頼者はウケているのである。

以前、フリーライターをフリーターと間違えられたのを思い出す。まあ、いい。数回だもの。でも、この業種が盛んな九州のある県では、ライターというと間違いなくこのギャグをやりたくなるオジサンがワンサカいる。

「文章はナンボでも書きますよ。ライターはそういう仕事です。でも、講演となると…。今までどんな方が話されたんですか?」、「女性もいますよ。ネット通販の会社の方とか、まあ大丈夫ですよ」。「そうですかねえ。今回は他に話す方はおられるんですか?」、「あと2人ですよ。ひとりは国立のK大の教授です。でも全然畑違いですから」。ケイトリンにプレッシャーをかけるつもりは毛頭ないって感じだが…依頼者の他人事ぶりが、何とも軽い。

でも結局、家計の足しになるので、了承することにした。夏の旅行の交通費くらいにはなりそうだ。ダメでもともと、もう捨てようと思っていた分野なんだから、思い切りやってみようと。ただ最後に、依頼者にこう言ってやった。「まあ、頑張りますよ。ライスさん(依頼人の名前)の首が飛ばないように、精いっぱい」、「オッ! ワハハハハ」。

そういうワケで3月まで、国会図書館とネット古書店で、バリバリ資料集めの日々が続きそうである。ケイトリンの人生はちょっとしたハプニングよりも、派手なアクシデントが多いので心臓に悪い。オットーは言う。「ケイトリンが月に10回講演してくれるようになれば、オレ、念願の引きこもりになれるよ!」…この無邪気な発言も、心臓に悪い。

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