« 何かがおかしい、オットーの厄日 | トップページ | やぶさかでない、鳥の来訪 »

「メガ・オットー」ができるまで…ケイトリン、“晩餐”を語る

「ア~。何かこう、パッとしたものが食べたいなあ」って気持ち…それがケイトリンの、料理を作る原動力である。小さい頃、ママに「毎日が面白いなんてコト、ありえないのよ!」ってお説教されたけど、ケイトリンは“毎日がスペシャル”なのを望んでしまうのである。

夕食は、徹底的に楽しみたい。ひとりで食べるとき以外は、4品3色(赤、緑、黄)で食卓をにぎやかにするのだ。“今日は塩焼きの魚にキンピラに、里芋の煮付け…それなら燗酒だな”、“ポークスペアリブにタコと新玉ネギと柚子胡椒のマリネ…だったら軽めの赤ワインが飲みたい”。

夕食”じゃなくて“ディナー(晩餐)”、スローフード的な言い方をすると“饗宴”を毎晩開くわけで、長時間かけてゆっくり食事とお酒と語らいを楽しみたいのだ。でも意外に、賛同者は少ない。

ケイトリン・パパは家を居酒屋か何かと思っていて、空いた皿はすぐに下げないと落ち着かないタイプだし、オットーは秒速で喰らって飲みこんで、タバコを吸いに行くタイプ…ケイトリンの主義は、完遂(かんすい)できないで終わるのだ。

話はそれたけど、目先の変わったスペシャル・ディナーにするために、よくミステリーを読む。犯罪を追う人間は、食べることにも飽くなき執着があるらしい。作るのも食べるのもプロ級ってことが多い。

ロバート・パーカーが創り出した名探偵スペンサーは、アメリカ人らしい、素朴で美味そうな料理をパパッと作って、美女と強い酒と共に楽しむ。ベルギー人の名探偵ポアロは、香辛料をたっぷり使って臓物料理までこしらえる。所変わって、時代も下って、江戸の半七親分は、熱いシジミ汁に菜っ葉飯で捕り物の前の腹ごしらえ…ケイトリンはこういう本に出てくる食べ物を、実際に作るのが好きだ。

Photo このド派手なホットサンドは、『ストリート・キッズ』(ドン・ウィンズロウ著)を読んで、たまらなくなってこしらえたものである。“主人公の腹ペコ少年・ニールは、ライ麦パンにマヨネーズを塗った分厚いターキーサンドにかぶりつき、冷たいコークを飲んだ”…「ああ!今晩は分厚いホットサンドに、冷たいビールだな」って瞬時に決まったのである。

下の段はマーガリンに粒マスタード、ボローニャソーセージ、玉ネギ、中段はガーリックを利かせた玉子サラダにトマトスライス(よく水気を取って塩、胡椒しておく)、上段はトロトロのグリュイエルチーズで、完成! その名も「メガ・オットー」である。(玉子抜きだと、「メガ・ケイトリン」ね)。

料理本を見るのもいいけど、何かストーリーのあるレシピに挑戦するのって、目先が変わって楽しいものだ。あんまりいろいろ作るんで、「奥さんの料理で好きなものは?」って聞かれて困るオットーには気の毒だけど、近日、「七面鳥の丸焼き」をドン!とやってみる予定である。冷凍庫にはすでにカッチコチのベビー・ターキーが、鎮座ましましているのだ…。

 

|

« 何かがおかしい、オットーの厄日 | トップページ | やぶさかでない、鳥の来訪 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508227/41602660

この記事へのトラックバック一覧です: 「メガ・オットー」ができるまで…ケイトリン、“晩餐”を語る:

« 何かがおかしい、オットーの厄日 | トップページ | やぶさかでない、鳥の来訪 »