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日常坂の自転車レース ~オットーの勝利~

ファラウェイ・マウンテン家から最寄り駅までは、下って上る坂がある。傾斜はゆるやかで、立ちこぎをするホドじゃない。“おっ、腹と太ももに力をこめてるゼ~”って程度だ。

ケイトリンの赤い自転車は、この坂をスイスイ行ける。見た目はゴッツくてカッコ悪いママチャリだけど、6段階ギアでなかなか性能が良いのだ。普通のママチャリはもちろん、スマートなシティーサイクルを“ふ~ふ、ふ~ん♪ おっ先ぃ~!”と追い抜いていくのは、結構爽快である。

ケイトリンと赤い自転車の天下はいつまで続くのか…。『ゴルゴ13』のスナイパー並みに敵視するオトコがいたのを忘れていた。そう、オットーである。一緒に出かけるとき、「オレの自転車は、しょぼいからさあ」と必ず言い訳していた。ケイトリンに追い抜かれるとき、慌てて立ちこぎになるこのオトコは、ついに昨日、行動に出たのである。

駅から自転車でまず下り、オットーはブレーキをかけないようであった。“むっ、何か今日は違うゾ”…ケイトリンのほうをまったく見もしない。こぐのに気持ちが入っているって分かった。そして上りにさしかかったとき、オットーはすっくと立ち上がった。いきなりの立ちこぎだ。(なぜかケイトリン、直立するレッサーパンダの故・「風太くん」を思い出した…)。

グイグイ肩を上下させ、坂を上りきったトコロでようやく後ろを振り返ったワケだけども、そのときのオットーの顔は、やらしかったワ~。スポーツ選手の後続を気にする焦燥感とは違って、“今日はオレ、やったっタ!?”っていう一発屋的な、勝利に酔う顔だったのである。

こういうとき、ちょっと傷つけたくなるのは、ケイトリンの悪いトコロだろうか。「オットー、すんごい息、切れてますが?」、「…いや、全然だよ…」。(前後の三点リーダ(…)は、呼吸困難で話せなかったから)。それ以上のイジワルは止めにした。実は、オットーのスピードに触発されたケイトリンも、いつも以上に頑張って、息切れしちゃってたからだ。言わなかったケドね

とにもかくにも、ファラウェイ・マウンテン夫妻は、ちょっとずつ負けず嫌いである。あんまり小細工をしない代わり、やるときはサプライズを狙うのである。こんな日常は、なかなかスリリングで、気が抜けなくて、楽しいのだ。

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コメント

高校のとき私も降りずに坂道を登りきることが楽しい?時がありました。ダンナさんのきもちわかります!!
今、その坂を立ちこぎで上りきってと言われると絶対ムリ!!
今、あのころは若かったなあっておもっちゃいました。

二人で自転車ででかけたら私はおいてけぼりです。
ダンナは私のよりかなりいい自転車乗ってるので、
うれしそーにスーイスーイと私がいることも忘れて先に行っちゃいます。それで、ケンカ勃発です(笑)

投稿: ひろみ | 2008年4月25日 (金) 21時05分

若いころって、本当に体力ありましたよねー。あたしもひろみさんと同じ体験があります。同じ実家の近くに急坂があったんですが、そこをグワ~ッと上りきるのが、朝の日課で、爽快でしたね。暑い日は汗がたっぷり出て気持ちイイし、寒い日はポッポとあったかくなって、あの時の健全な肉体、取り戻したいものです。
やっぱ、酒を飲むようになってから、ダメですワ。
夫婦でおでかけby自転車は、やっぱりいろいろとトラブル起きますよねー。ウチは目的地に行くまでの道筋なんかでも、ひと悶着起こします。オットーは最短距離、あたしは慣れた、走り易い道をたどりたいので、途中で離れ離れになってたりして!(笑)。
もちろん、あたしが激怒するオチで~す。

投稿: ケイトリン(管理人) | 2008年4月30日 (水) 01時08分

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