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恐るべし! 怪奇陳列冷蔵庫

ファラウェイ・マウンテン家のやかんは、デカイのかもしれない。麦茶を作ると、ピッチャーに入りきらなくて困ってしまう。余りはコップに入れて冷蔵庫で冷やしておくんだけど、たいていはケイトリンが飲んでいる気がする。今日も帰ってきたら、キンキンに冷えた麦茶のコップがそのままになっていた。

なぜ、オットーは飲まないのか?」…あの日の悲劇を語らずして、真実を追究することはできない。そう、アレはなんの料理だったか、どうしても思い出せないんだけど、卵黄のみが必要だった。3個分の卵白は蕎麦猪口に移して、テーブルの上に置き、後でしまうつもりだった。そこにオットーが登場するのだ。ご馳走の予感に、ちょっと浮かれていたと思う。

「ふーふふーん♪ あ、お茶。コレ、飲んでいいよね」。「え?お茶なんてあったっけ? ああ~っ!!」…もう、お分かりだろう。オットーは卵白を、ゴックンチョしてしまったのである。「えっ!?なあに~、コレ!?」…いくら玉子LOVEなオットーでも、気持ち悪かっただろう。お気の毒としか言いようがなかった。

それからというもの、オットーは警戒するようになった。「液体だからって、安心するな」、「琥珀色の液体を見つければ、蕎麦ツユと思え」…冷蔵庫をのぞくオットーは、毒殺魔のワナ(必然的にケイトリンが仕掛けてることになるわね)を恐れる被害者が如くなのである。この状況にふと、岡本綺堂の小説を思い出した。

江戸時代、「猫踊り」を見せる芸人は残酷に仕込んでいた。熱した鉄板に猫を下ろすと、熱がってヒョコヒョコと踊るようにもだえる。それと同時に三味線を弾く。それを何度も繰り返すうち、猫は鉄板がなくても、三味線が鳴れば踊るようになる。“すり込み”を狙った仕込みだったのである。

こんなむごいことは許されないが、オットーも警戒を続けていくうちに、“すり込み”に発展していくのではないか…そんな風に思ったのである。“ケイトリンが保存しているモノは、油断できない”みたいなね。オットーの楽しい冷蔵庫が怪奇陳列棚に変わってしまう前に、ツマは対策を立てよう。そんなに難しいコトじゃない。付箋で「麦茶」とか「卵白です」とか示してあげればイイだけだもの。でも何か…ちょっとイジワルしたくなる気がするぞ~。

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