« ラララライな小学生、そしてオットー | トップページ | 理屈じゃないのヨ ~「カツ丼」礼賛~ »

アインシュタイン撮影! 墓場のアベック

“トレンチコートは、さすがに寒い~”。春なのに北風が吹きすさぶ中、ファラウェイ・マウンテン家の法事は開かれた。某都営霊園でお経をあげてもらうのは、オットーのグランパとグランマの供養で、ファミリーはプルプルふるえながら、手を合わせていたのである。

20分くらいで焼香まで終わって、“さあ、写真撮影!”ってなったとき、予期せぬ事件が発生した。ファミリーの前でデジカメのファインダーをのぞいたケイトリンが、とても神々しいものを発見したのである。安らかなグランパ&グランマの魂…じゃなくて、輝くパーパ・オットー(オットーのパパ)の姿である。

「あ、あなたはアインシュタイン博士!?」…風にあおられて爆発した絹のような白髪、パーパ・オットーの頭部全体が陽射しと同化していたのだった。オットーは「ウン、あれはね、後光なんだよ」とのたまわっていたが、「観音様か、アインシュタインか?」ってったら、“間違いなく偉大なる博士”の姿だったとケイトリンは思う。

次なる事件は、オットー&ケイトリンの身に起きた。「ケイトリン、オットーと写真を撮ってあげるわよ」。優しいマーマリン・オットー(オットーのママ)の提案だった。お墓の前にふたりを並ばせ、パーパ・オットーがカメラを構えた瞬間、「ヤッダー!すっごくおかしい!!笑っちゃうワ~!!」、「ええっ!?」…信じられなかったが、発言者はマーマリン・オットー。腹の底から楽しそうに笑っている。「だって、だって、昼日中から若いアベックがお墓の前でっ、ね~!」。

非常に、不本意。不本意である。もともと写真嫌いで憮然とするオットーに、サービス精神満点なケイトリンが腕をからませ、にっこり笑ったんだよ。お墓の前で…この努力をかってもらえるはずだったのに! 爆笑するファミリーは、ウッド・ペッカーばりに口をとがらかせていたオットーに気づいていただろうか。とにもかくにも、オットーのグランパ、グランマ、こんな愚かで愛すべきファミリーを、永くお守り下さい…。

|

« ラララライな小学生、そしてオットー | トップページ | 理屈じゃないのヨ ~「カツ丼」礼賛~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/508227/40387437

この記事へのトラックバック一覧です: アインシュタイン撮影! 墓場のアベック:

« ラララライな小学生、そしてオットー | トップページ | 理屈じゃないのヨ ~「カツ丼」礼賛~ »