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2008年2月

「ヒゲ」と「巨顔病」の因果関係

“ヒゲを生やした男”が好きだ。いつの頃から、そうなったのだろうか。出版社に盛んに出入りしていた時期を思い出す。週刊誌の編集部には、古参の記者がわんさかいた。社員である編集者と記者の席は離れたシマになっていたが、記者連が編集者のほうへ行くことは、ほとんどなかった気がする。雇い人と雇われ人の関係からだろうか。

よく見たのは、編集者が「○○さん、このネタってどうっすかね~」などと記者席に話に来る姿である。答える記者は海千山千のベテランばかりだから、余裕をもって対応し、時には言い負かしていることさえあった。「これこそ、ジャーナリスト!!」…新米ケイトリンは単純に感動した。そしてヒゲ面記者ほど、編集者がくっつく率が高かったので、ヒゲの好感度が格段にアップしたのであった。ジャーナリスト魂! 強大な権力に立ち向かう!! 狡猾(こうかつ)なワナと危険な取材!!!! そして、無頼の生活と野生的なヒゲが好きっ?

ま、ここまでで分かるとおり、ケイトリンは“こんなもん”だったので、週刊誌のお仕事は向いてなかった。だけど意味のない“ヒゲ好き”だけが消えずに、現在にいたってしまった。

オットーもヒゲを生やしているが、これはケイトリンの“ヒゲ好き”だけで語れるものではない。あるシンコクな事情…“巨顔病”なのである。(これを読んでる方、Yahoo!で調べないようにね)

まだオットーが、ヒゲ面習慣のなかったころのこと。無精でヒゲを生やしっぱなしにしていたことがあった。「そろそろ剃らなくちゃ」…そういって風呂に行き、出てきたオットーを見たとき、ケイトリンは絶句した。「カ、カオ、どうしたの? なんか、大きくなっちゃったみたいアルヨ」。間違いなく2倍にはなっていたし、なんかオットーじゃなくなっちゃってた☆

「ごめん、オットー。キモイ。キモイよ」。「えーっ!ひどいよ」…この一件から、オットーのヒゲ生活はスタートしたのである。でも、時々ヒゲを剃りたくなるので、ケイトリンは半泣きになってお願いする。「巨顔病は、ヒゲさえあれば、治る病気デス!」。これでダメなら、奥の手もある。「ヒゲの男のほうが、絶対女の子にモテるって!」…オットーも、コレを繰り返すとあきらめてくれる。でも、「オレ、ヒゲがあろうとなかろうとモテないよ」なんて言うのが切ない。ソンナコトナイヨ、オットー! ケイトリンにモテてんじゃん。本当だよ! 

でも、これって、バレンタインにチョコをもらえなかった男の子を思い出さないか。そんで、お母さんからたったひとつのプレゼント、「○○ちゃん、大好きなママより」…みたいな。身内の愛、う~ん。

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1050グラムの謝肉祭

どうしてもステーキが食べたくなったので、中野のブロードウェイ地下の肉屋まで買い出しに行った。「zakuzaku宝屋」っていう店で、いろんな部位の肉が安く手に入る。ケイトリンが欲しかったのは、オーストラリア産の牛ランプ肉(おしりの部分)で、このお店の目玉商品のひとつである。

超ビックなトレイにあふれんばかりのサイズ、ちょっと測ってみたら20センチ×30センチ×3センチあった。分量はドンと1050グラム! ん~、どうせ食べるんならこのくらいなくっちゃね。じゃあ、さぞお値段も張るだろうって思うところだけど、なんと1300円ぽっきりなのだ。1グラムおよそ1円…何の罪悪感もなく、腹いっぱいイタダケちゃうでしょ。

「おっ、スゲー!!」…肉を見てからやけにテンションが高くなるオットー、血のしたたる肉塊を持ち上げるケイトリン…ファラウェイ・マウンテン家の謝肉祭の始まりである。おろしニンニクを手のひらいっぱいに握り、肉にすりこんでいると、いつになく陽気なキーボードタッチが聞こえてくる。“ニクニクニクニクニク、ニークニクニクニク”、オットーの喜びの気持ちがテンポで刻まれてるみたい。待っててね、オットー。

フライパンから、“しゅわーっ”…牛脂が溶ける音と温まった甘い匂いが部屋中に広がる。ついにオットーが立ち上がった。なんかニコニコしているが、とくに用事はないらしい。肉に対する期待が脳の中枢を刺激し、“オットーよ、今こそ立て!”と命令したんだろう。ケイトリンは肉の重さでしなる菜箸に集中、火を強めて一気に投入した。

肉の焦げ目を慎重に見ていたが、頭の中は野望でいっぱいだった。「今日こそ、オットーと同じ分量を食ってやる」。“6:4くらいの配分をするのが、ツマとしての優しさとたしなみ”…日頃はそう考えるケイトリンである。でも、今日はカラダが欲しているの、去年の10月から食べたかったの、美徳なんて要らないの…ガマンしないことにした。

そんでもって…いやー、食った食った! 1050グラム、完食デス! 香ばしいニンニクと醤油の香り、ナイフ3往復でようやく切れる厚い身は、ちょっと血がにじむミディアムレア。それをほおばれば、脂のない素朴な肉の味が口いっぱいに広がって…美味しかったわ。

「肉でお腹いっぱいだから、どうしたって食べないんだから」って、別に用意したサラダを食べないオットー。「肉をこんだけ食べたんだから、野菜も食え」と言い張るケイトリン。この勝負はケイトリンの勝ちだったけど、オットー、デザートのイチゴは朝青龍みたいな顔をして、ひとつしか食べてくれなかった。でもまあ、総合的に見て、“ふたりとも食い過ぎで引き分け”ってことで、いっか。

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耳で“辛さ”を感じる奇跡

ファラウェイ・マウンテン家の朝は遅い。眠るのが朝の5時だから、起きるのはだいたい12時過ぎ。そこからボリューム満点の朝ごはんを食べるのだ。汁よりも具の多い味噌汁に、サバの水煮ぶっかけ飯だったり、マヨと玉子を乗せて焼いたサンドイッチだったり、バジルとトマトのスパゲッティー(3人前)だったりする。

今日は、辛(しん)ラーメンだった。激烈な辛さは、小松菜とエリンギ、ネギを炒めたのをたっぷりかけて、野菜の甘みでフォローした。オットーは辛いのがあんまり好きじゃないから、こういう工夫が必要だ。それで、美味しそうに食べてくれたのはいいんだけど、「んー。さすがにスープは全部飲めないな」と言う。ケイトリンは確信した。“そっか。辛いものってたくさん食べると、うん○したときに痛いんだよね”。「トイレでお尻、ヒリヒリするから食べないんでしょ」。

「いやー。何かオレ、耳が痛くなるんだよね」。…な、なんで!…。「当たり前じゃん。口と鼻と耳ってつながってるからだよ」。…辛いのを食べると鼻水は出る。でも耳までは行かないっしょ、というのがケイトリン32歳の見解だ。

しかし、オットーは奇跡の人である。“もしやそれもありうる”かもしれない。一度、オットーの鼻の穴の下に立ってみると分かる。ちょっとした送風機をみたいなのだ。荒い鼻息、とかじゃなくて、穏やかな呼気に合わせて、ぼふぅー、ぼふぅーという温風が吹き出されている。もし、オットーの体の送風管がすべて“大きめサイズ”だったら…辛いものが、耳まで届いてもおかしくない。

いや、ちょっと待てよ。っていうことはさ、耳のばっちいものが、口に行く可能性が…? 鼻の中にひっかかってるアレが耳まで転がっていく可能性も…!? オットーの送風管カオスについては、引き続き調査を続行致しますです。

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ツマの謀略 ~パックンチョの真実~

昨日は久々にオットーの友人たちと飲んで、楽しかった~。居酒屋に6時間も居座るなんて、最近なかったことだわ。完全に飲み過ぎて、今日は夕方まで動けませんでした。

ところで、ケイトリンはこの冬、久々の“キャリアウーマン”になったのである。お仕事ができる女性ではなく、water insect(インセクトは虫、ね。つまり、あーた、アレですよ)のキャリアをもつ女性になっちゃったのである。オットーは、日頃のうっぷんを晴らすためか、もっとダイレクトに“ホキンシャ”(保菌者)と呼ぶ。「あっち行って、ホキンシャ」。日頃文句一つ言わずスパイシーなTシャツを洗濯してくれるツマに、何てこと言うのだろう。

なぜキャリアウーマンになったかというと、あるブーツがいけなかったのだった。5年くらい前に気に入って買ったブーツ、当時毎日履いて歩いていた。徹夜で仕事していた時期で脱ぐことも少なくて、いつの間にか“キャリアウーマン”になってしまっていたのだ。それを久々に旅行で履いたら、てきめんにぶり返したのよね。やんなっちゃう。

オットーにこういう説明をしても、つまんないからちゃんと聞いてくれない。他人事だから分かんないんだろうね。だから、分かるようにカラダで教えてあげることにした。実行は睡眠時。オットーは、赤ん坊のように体をくの字に曲げて眠っている。ちょっとやそっとじゃ目を覚まさないので、ケイトリンは安心して行動に出る。冷え切った足の指を総動員して、オットーの足指をパックンチョするのである。

ホキンシャの狙いはこうだ。water insectの拡大を狙うべく、何度もパックンチョ。で、オットーが目を覚ました場合、「足が冷たいから、あっためてもらおうと思って」と言う。夢うつつだから、あ、そうかとしか思わないオットー、憐れである。

残念ながら今だ効果は現れていないけど、春の訪れと共に“キャリアウーマン”という地位から解放されそうな気配になってきた。オットーは命びろいしたね。まあ、夫婦ふたりで指の股に薬をつける光景はゾッとしないから、ちょっと良かったかも、ね。

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オットー&スモール・サークル・オブ・フレンズ

真夜中の公園に自転車で集合、缶コーヒー1本でいくらでも馬鹿話できる時代がある。夜明けに「そろそろ帰るか」と言い出せなくなるほど楽しい仲間。毎日無心にダベる仲間。いつか誰かが時計にちらりと目を走らせるようになり、終わりのときを告げる瞬間が来るまで、永遠に続くと信じて疑わない時代だ。

…カッコよくキメ過ぎて、ここまで書くのに30分もかかってしまったが、こんな前置きには理由がある。今日の話題は「オットー&スモール・サークル・オブ・フレンズ」なのだ。

オットーには、素晴らしい青春時代を過ごしてきた仲間が3人いる。どっちかっていうと寡黙なタイプのオットーだが、仲間との思い出は楽しそうに語ってくれる。“夏の海でみんなで日焼けしたらそれがヤケドで、具合が悪すぎて回転寿司が3貫しか食えなかった”とか…ね。この話は面白いのだろうか。正直、「バッカじゃないの」としか思えないケイトリンは間違っているのだろうか。

今も年に2、3回仲間で集まっているが、オットーの青春は今だ継続中と悟った。「まず新宿で洋服とCD見たでしょ。そんで食い放題で焼肉食った。ゲーセン行って、漫画喫茶行った。最後にモスバーガーで甘いもの食った」。まさに高校生の休日フルコースである。ちょっと珍しいところでは、締めがケイトリンに内緒にしてたけどバレちゃった「メイドバー」ってことがあったけど…。

こんなオットーと仲間たち、ケイトリンは応援しているのだ。みんなそれぞれ社会人として頑張ってて、苦労も背負ってる。でも、「久々に会ってお前らと話して勉強になったよ」とか、そんな気持ち悪いオトナの分別を出さないのがいい。理屈なしで食べて遊んで(酒もなし!)、ダベられる仲間がいるのって、本当に素晴らしい。「オットー&スモール・サークル・オブ・フレンズ」、ピュアな君たちが、ケイトリンは大好きだ!

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妖怪ふたたび

戯(たわむ)れに、暗闇から「バア~ッ!」と出てくる夫。「キャッ!」ってな感じで叫ぶ妻。「も~、驚かせないでよー」、ちょっと怒ってみせる妻に夫が笑いながら謝る「ゴメン、ゴメン」…イイ感じじゃないですか。ケイトリン、こういうの嫌いじゃない。ただし、登場人物がオットー・ファラウェイ・マウンテンであれば、事情はちょっと違うんだ。

「俺、寝るよ」、そう言ってオットーは寝室に行く。ケイトリンはトイレに行ってから、さあ寝るぞとベッド見るが、誰もいないことに気づく。「ちょっと、オットー、どこにいんの??」。広い部屋ではない、6畳間である。カーテンに隠れるのが関の山だろう。闇にぼんやり浮かび上がる白いカーテンに目をやるが、何のふくらみもない。

“ちょっと狭いけどクローゼットかな”…オットーの丸々とした腹を思えば、そこしかないと思う。部屋のなかに歩みを進めた瞬間、足元にわだかまっていた黒い闇のかたまりが、ぬっと立ち上がる! 「ギャアアアアアア~~~!」…もちろんオットーであるが、白目だけが暗闇に浮かんでたのである。黒目はご丁寧にも、まぶたのなかにしまってあるらしい。

「グフッ、グフグフッ」…白目の妖怪は、自分に自分でウケているようだ。“真夜中の多世帯マンションで叫び声をあげてしまった”、“それじゃなくとも、ウチ、変わってると思われてそうなのに”…妖怪の妻・ケイトリンは、妖怪を抹殺することに決めた。無防備な腹にパンチ、「コノコノォ~」みたいなテンションではなく、10キロの米を運べる右手に主婦魂をこめてパンチした。

…妖怪の断末魔が虚空を切り裂いた、とかカッコよくいきたいところだが、実際はものすごくケイトリンが怒ったというだけでおしまい。いや、我が家はマジでご近所におかしな家だと思われてるんだろうなー。お歳暮代わりにポンカンを配ったから、ちょっとは好意をもってくれてるといいけど。ま、配ったのは妖怪・オットーなんだけどね。

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冬の妖怪 ~ラムネ編~

冬の夜更け、ケイトリンの“至福”は、コタツから始まる。温度調節ツマミを最弱にして、コタツ布団に首までくるまる。「気持ちんヨカ~」…全身にゆるゆると幸福が満ちてきて、脳みそが「おやすみよー」のサインを出す。机の上には出がらしのぬるいお茶、テレビではミステリーチャンネルの「シャーロックホームズの冒険」が流れている。音は小さくしているが、吹き替えの露口茂の渋い声が心地よい。“19世紀末のロンドンの喧騒なんて他人事さ。ホントに我が家は静かだな”…幸せは些末(さまつ)なほど、安心感があるもんだ。ケイトリンは、するすると眠りに落ちていく…。

と、どれくらい時が経ったのだろうか。「ザラザラッ!」という激しい音がした。眠いから目は開けなかった。「ザラザラッ!」、また音がした。夢うつつからグッと引き戻されて目を開けると、オットーがラムネを食っていたのだった。コンビニでも駄菓子屋でも売ってるやつ、ラムネビンそっくりの青の半透明のプラスチックに入ったアレね。酔っぱらった帰り道、ノリで買ったのを、オットーは毎日大切に食べてたんだった。残り少なくなっていたから、思わぬ激しい音に聞こえたんだよね。

そうそう。妖怪・小豆とぎは、冬の夜更けに小豆をとぐんだそうだ。冷たい川べりでザラザラッと…。我が家では三十男が、冬の夜更けにラムネを食うのである。ザラザラッと音を立てながら…。そういえば、オットー、小豆とぎにちょっと似てる…?…。

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アバヨ、おでんのソーセージ

今日はオットーが終電じゃ帰れないって言うので、先に晩酌しようと思う。昨日の残り物のおでんで、ぬる燗をいっぱい(一杯ではない)やるのだ。

実は、ファラウェイ・マウンテン家の食卓におでんが上るのは、年に1、2度、ごくごく稀である。練り物のにおいや甘い味が汁に染み出してるのが何となく鼻につく気がして、ケイトリンはあんまり好きじゃないのだ。学生時代、冬の冷たいお弁当に、汁をたっぷり吸った冷たいちくわが入っていたのも、あんまりいい思い出じゃない。

でも昨日は、眠すぎて朝食を用意できなかった罪滅ぼしに、オットーの好物のおでんを作ったのだ。「やっぱ冬はおでんだよねー!」と鼻歌まじりで喜んでくれた。おかわりもたくさんしてくれた。ただ、ケイトリンが「玉子は2個まで」と注意しようとしたら、「とっくに2個食ったよ?」と言われたのには、ビックラこいたのだった。いつの間に…。ミカンのときとは大違いだ。憐れミカン! 同じ球体であるにもかかわらず、ここまで愛され方が違うなんて…。

おつゆがまだタプタプ余っているので、明日は何を入れようか考えていて、ふと、コンビニのおでんを思い出した。お品書きに「ソーセージ」って書いてあったよな…。オットーに聞いてみた。「おでんにソーセージ入れたら、やっぱり美味しいのかしら?」。「いやー。汁が脂っこくなっちゃって、イマイチ合わないんだよ」。やはり食った経験があるのか…。

「それに何か洋風な味になっちゃってさ」…このときのオットー、実に切なそうな声で話したのだった。“オレの大好きなソーセージ、おでんに入っているのを初めて知ったときは嬉しかったゼ。でも、さすがのオレもおでんにはコッテリを求めないんだ。アバヨ。もう会うこともないだろうゼ”…こんな思い出がよみがえったんだろう。確認はしてないけどさ。

ちなみにオットーの新たな具のリクエストは、「ちくわぶ」だった。ちくわぶはケイトリンも好きなので、奪い合いにならないようにたくさん入れておくことにした。オットー、安心して帰ってきなさいな。

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「とちおとめ」万歳!

イチゴが旬である。スーパーで、一パック398円以下なら必ず買ってくる。「とちおとめ」、「あまおう」、「さがほのか」ぐらいしか銘柄は知らないが、ケイトリンはたいてい「とちおとめ」を買う。いちばん安いことが多いからだ。

でも、最初は何となく敬遠していた。普通サイズが2つ分(いや、3つ分かも)がくっついたような大きさ、青いヘタとのバランスがてんでなってないイビツな粒…。曲がったキュウリは小口切りにしてしまえばいいが、前衛芸術のようなイチゴは、感情的に差別してしまっていたのだった。

でも最近、「とちおとめ」の評価はグンと上がった。オットーの果物嫌いがきっかけである。オットーは子供の頃から、桃と梨しか好きじゃなかった。ほかの果物は酸っぱいし、面倒臭いからイヤなんだそうだ。かんきつ類など、皮をむいて果実のツブツブがコンニチハしてる状態にして出すが、オットーの反応は2種類だ。

「俺は君のためにミカン野郎を食ってやってるんだ」という恩着せがましさが、非常によく見てとれる場合。または、ケイトリンに口汚くののしられるまで、「あ、そこにミカン、あったんですか」と徹底的に忘れたフリをする場合である。

どっちにしても食うことになるのが、オットーの生きる哀しみなのかもしれない。でもオットーが生きるために、ケイトリンは果物をオススメするのである。イチゴもそうだ。で、「とちおとめ」が素晴らしいわけだけど、駆け引きしなくて済むからである。

駆け引き!?…「オットー、イチゴ○個食べなさいよ」。この○(マル)に入る数の問題である。今、オットーに聞いてみたが、4を超えると冷や汗が出てくるらしい。イチゴたった4個!…それではビタミンCが少なすぎるとケイトリンは思う。でも「とちおとめ」なら納得の4個なのだ。あ、一粒がデカイって文句が出ないかって??大丈夫。食べてみれば案外美味しいって分かったみたいだからさ。ね、オットー!

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神秘! オットーの体内時計

ちょっと前にあったこと。目覚ましの音に気づかず、夫婦そろって寝過ごしたことがあった。痛かったのはオットーで、起きた時点ですでに会議開始から1時間半が経過していたのだった。「オットー、編集長に『ウチのメス豚が起こさなかったんで』ってちゃんと話していいからね」と言うと、「もちろんだよ」という返事が返ってきた!…日頃、オットーは紳士なので(見かけはともかく)、こういうことはギャグでも言わないタイプだ。きっと気が動転していたんだろう。

さて、今日は珍しく、ケイトリンが先に外出だった。バタバタしていたら、オットーが目を覚ましたらしく、布団のなかから声が聞こえた。「今、何時?」。せっかくなので「もう夕方だよ。5時だよ」と言って驚かせた。「ウソだよ。今ね・・・」、「だいたい2時半過ぎでしょ」。あ、当たりである!!

「オレ、体内時計があるから分かるんだもん」というのがオットーの弁。腹の空き具合、カーテンからこぼれる陽射しの加減(ただし我が家は遮光カーテン)、あと、何となくそれっぽい雰囲気で、時間が分かるんだそうだ。腹時計は凡人でも分からないでもないが、あとはファラウェイ・マウンテン家に継承される能力なんだろうか。ま、うらやましくないけど。

ケイトリンはこんな疑問をぶつけてみた。「なぜ体内時計があるにもかかわらず、遅刻するのか?」。「う~ん…。午前中は働かないんだよ」。オットーの、こういう恥ずかしげのない言い訳、結構好きである。

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おからチョコケーキその後

昨日は飯田橋に行った。あの辺りは学校が多いから、学生さんカップルをよく見るのだけれど、今日はなんとなく眼にひっかかる。小さな紙袋を持って歩いている男の子が多い。

ジュエリーショップでもらうような、小さくても贅沢な紙袋、綺麗な色でテカテカコーティングされているやつ。折りジワひとつないそれは、チョコレート入りだったんだろう。昨日彼女からチョコをもらって、そのまま一緒に過ごして、今夕暮れ時に一緒に歩いているんだろうなーと。女の子っぽい紙袋を、いかにも軽そうに揺らして持つ感じが、なんだかほほえましかった。

と、我が家に食卓に戻って、目の前のオットー。ケイトリンの愛の証し、おからチョコケーキの8分の1をほおばっている。美味いか聞くと、「昨日よりしっとりして美味い」と言う。「でも」でも?!・・・「何かツバ吸っちゃってる感じ」。確かにね、おから料理ってバサバサしてるから、ツバが出ない感じはするわよね。でもね、オットー、あんた鼻から出そうなほど、そんなにほおばったら、何だって同じだわよ。唾液腺も詰まるわな。したがって、おからケーキには非は断じて、ナイ。

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オットーが太るわけ

昨日はバレンタインデーだったので、生地からお手製のピザ、おから生地のチョコケーキを作った。大変美味しかった。で、オットーは満足してコタツにずっぽりはまり、「寝てないよ?」と言いながら、直後にイビキをかき始めた。

オットーの睡眠移行パターン:「おなかいっぱい」→「腹がつかえるので、横になる」→「ケイトリンの刺すような視線が気になるので、ゴロン20080215_3 して背を向ける」→「ケイトリンに『寝てないよ?』と一応言っておくが、直後に自分がイビキをかいていることは知らない」

オットーには言ってある。太るから、食べて2時間は寝ちゃいけないのだ。でも、眠いからオットーは寝る。それが「ファラウェイ・マウンテン家の男のルール」なんだそうだ。すんごい気持ちよさそうな「Yes!ガマンしない」的なルールばっかりなので、おいおい紹介していきましょ。

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