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1050グラムの謝肉祭

どうしてもステーキが食べたくなったので、中野のブロードウェイ地下の肉屋まで買い出しに行った。「zakuzaku宝屋」っていう店で、いろんな部位の肉が安く手に入る。ケイトリンが欲しかったのは、オーストラリア産の牛ランプ肉(おしりの部分)で、このお店の目玉商品のひとつである。

超ビックなトレイにあふれんばかりのサイズ、ちょっと測ってみたら20センチ×30センチ×3センチあった。分量はドンと1050グラム! ん~、どうせ食べるんならこのくらいなくっちゃね。じゃあ、さぞお値段も張るだろうって思うところだけど、なんと1300円ぽっきりなのだ。1グラムおよそ1円…何の罪悪感もなく、腹いっぱいイタダケちゃうでしょ。

「おっ、スゲー!!」…肉を見てからやけにテンションが高くなるオットー、血のしたたる肉塊を持ち上げるケイトリン…ファラウェイ・マウンテン家の謝肉祭の始まりである。おろしニンニクを手のひらいっぱいに握り、肉にすりこんでいると、いつになく陽気なキーボードタッチが聞こえてくる。“ニクニクニクニクニク、ニークニクニクニク”、オットーの喜びの気持ちがテンポで刻まれてるみたい。待っててね、オットー。

フライパンから、“しゅわーっ”…牛脂が溶ける音と温まった甘い匂いが部屋中に広がる。ついにオットーが立ち上がった。なんかニコニコしているが、とくに用事はないらしい。肉に対する期待が脳の中枢を刺激し、“オットーよ、今こそ立て!”と命令したんだろう。ケイトリンは肉の重さでしなる菜箸に集中、火を強めて一気に投入した。

肉の焦げ目を慎重に見ていたが、頭の中は野望でいっぱいだった。「今日こそ、オットーと同じ分量を食ってやる」。“6:4くらいの配分をするのが、ツマとしての優しさとたしなみ”…日頃はそう考えるケイトリンである。でも、今日はカラダが欲しているの、去年の10月から食べたかったの、美徳なんて要らないの…ガマンしないことにした。

そんでもって…いやー、食った食った! 1050グラム、完食デス! 香ばしいニンニクと醤油の香り、ナイフ3往復でようやく切れる厚い身は、ちょっと血がにじむミディアムレア。それをほおばれば、脂のない素朴な肉の味が口いっぱいに広がって…美味しかったわ。

「肉でお腹いっぱいだから、どうしたって食べないんだから」って、別に用意したサラダを食べないオットー。「肉をこんだけ食べたんだから、野菜も食え」と言い張るケイトリン。この勝負はケイトリンの勝ちだったけど、オットー、デザートのイチゴは朝青龍みたいな顔をして、ひとつしか食べてくれなかった。でもまあ、総合的に見て、“ふたりとも食い過ぎで引き分け”ってことで、いっか。

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